2012年 05月 26日
今週は、嬉しいこと、興味深いことがいくつかあったので、まとめておきたい。
●昔の仲間、札幌より来たる
30年程前、葦書房で一緒に仕事をした秦さんが夫妻で来社された。秦さんはご主人の仕事の関係で福岡市を含めて各地を転々、現在は札幌市在住、当地で永住されるとのこと。
私と同年の秦さん、数年前から地元のシルバー劇団「演劇企画集団 銀の会」に加わり、「参加条件60歳以上」を満たしていないが、どうしたわけか「“女優”開眼、めざします!」と奮闘中。同会は今年1月に記念誌『輝いて──銀の会の10年』を発刊、その制作のお手伝いをしたことから、今回、阿蘇に行かれる途中の来福となった。
近くの居酒屋で昔話に花を咲かせた。途中、秦さんが、私から言われた言葉を今でも覚えている、と。それは、「あなたは仕事をしている時は家のことを考え、家にいる時は仕事のことを考えている」。何だか意味深だが、私には全く記憶がない。とりあえず、彼女が恨みに思うシチュエーションではなかったらしいのでそれは良かったが……。
まあ、ともかく「いつまでも輝いていたい」との想いを分かち合う一夜であった。

●競歩も美しい! 大利久美さん
もう5、6年になるだろうか、天気と都合が許す限り、私は毎日曜、自宅から2キロ程の距離にある池まで行き、そこを周回、往復を含めて15000歩・13キロを歩いている。多少ムキになる性分なのと週に一度は何かに全力を注ぎ込みたい気持ちがあって、池を回っているうちに全速力となってしまう(「闘うウォーキング」)。
けれどこれは、あくまで散歩の延長のつもりなので、腕を上げて振るような歩き方まではやらない。それに、競歩の試合を垣間見ても、(競技者の方には失礼ながら)あまりに禁欲的で苦しそうな印象が強い。
それが、NHK番組「アスリートの魂:一歩一歩 美しく競歩 大利久美」を観て、少し印象が変わった。
大利久美さんはロンドン・オリンピックの競歩代表。高校陸上部の時、見よう見まねで競歩を始め、素質を見出されていったとのこと。まずは自分のフォームを完成させたいと、徹底的なトレーニングを重ねる姿に感心した。
口をやや開け、真っすぐに前を見つめ、上半身をブラさずに、前へ、前へ──。初めて競歩を美しいと思った。
彼女の記録は、20キロを1時間29分48秒。
●共同通信社からの贈り物
共同通信社は、新聞社に記事を配信する会社。そこから、1月刊行の松下竜一講演録『暗闇に耐える思想』の紹介記事を掲載してもらった全国各紙の紙面コピーが送られてきた。配信記事なので当然内容はほとんど同じなのだが、その数8紙、元の紙面に即してカラー・コピーまで入っている。
私もこの業界に36年いるが、このようなことは記憶にない。期間は3〜4月。手紙に名刺も添えられていて、送り主は編集局文化部の部長さん。
言うまでもないが、このような配慮(サービスと言うには、そもそも見返りがほとんど期待できない)や作業は結構面倒だ。どの出版社へもやっているかどうかは分からないが、煩を厭わぬ仕事振りには感激するとともに我が日常を振り返ってしまう。
ひょっとして松下ファンかも知れないし、さり気なく小社へエールを贈っていただいたのかも……などと勝手に考えてしまった。
●岩永豊さんの「有明海」写真展
岩永豊氏(佐賀市在住)の写真集『有明海讃歌』(海鳥社、2007年)は、有明海風景、それに沿岸の暮らしや習俗などを収めたものだ。有明海を撮ってこれ以上のものをまとめるのはまず無理だろうし、一地域の全体を被写体にした写真集としても秀逸だ。
岩永さんの熱心かつ優しい人柄もあり、写真一枚一枚に込められた郷土愛を感じつつその編集にあたった期間は、私にとっても充実した時間だった。
その岩永さんが、福岡・天神ソラリアプラザ1階「ゼファ」にて「岩永豊写真展:有明海讃歌」を開いている(6月3日まで)。
会場を覗くと、ほとんどの光景は私も記憶しているものだが、岩永さんらしくプリントに相当力を入れられたようで、写真集とはまたひと味違った鮮明な色合いが出ていた。
岩永さんは今年3月に定年を迎え、今は好きなことをやれているが忙しくて痩せてしまった、と。こういう60歳がどんどん増えて賑やかになったらいいだろうな。

●昔の仲間、札幌より来たる
30年程前、葦書房で一緒に仕事をした秦さんが夫妻で来社された。秦さんはご主人の仕事の関係で福岡市を含めて各地を転々、現在は札幌市在住、当地で永住されるとのこと。
私と同年の秦さん、数年前から地元のシルバー劇団「演劇企画集団 銀の会」に加わり、「参加条件60歳以上」を満たしていないが、どうしたわけか「“女優”開眼、めざします!」と奮闘中。同会は今年1月に記念誌『輝いて──銀の会の10年』を発刊、その制作のお手伝いをしたことから、今回、阿蘇に行かれる途中の来福となった。
近くの居酒屋で昔話に花を咲かせた。途中、秦さんが、私から言われた言葉を今でも覚えている、と。それは、「あなたは仕事をしている時は家のことを考え、家にいる時は仕事のことを考えている」。何だか意味深だが、私には全く記憶がない。とりあえず、彼女が恨みに思うシチュエーションではなかったらしいのでそれは良かったが……。
まあ、ともかく「いつまでも輝いていたい」との想いを分かち合う一夜であった。

●競歩も美しい! 大利久美さん
もう5、6年になるだろうか、天気と都合が許す限り、私は毎日曜、自宅から2キロ程の距離にある池まで行き、そこを周回、往復を含めて15000歩・13キロを歩いている。多少ムキになる性分なのと週に一度は何かに全力を注ぎ込みたい気持ちがあって、池を回っているうちに全速力となってしまう(「闘うウォーキング」)。
けれどこれは、あくまで散歩の延長のつもりなので、腕を上げて振るような歩き方まではやらない。それに、競歩の試合を垣間見ても、(競技者の方には失礼ながら)あまりに禁欲的で苦しそうな印象が強い。
それが、NHK番組「アスリートの魂:一歩一歩 美しく競歩 大利久美」を観て、少し印象が変わった。
大利久美さんはロンドン・オリンピックの競歩代表。高校陸上部の時、見よう見まねで競歩を始め、素質を見出されていったとのこと。まずは自分のフォームを完成させたいと、徹底的なトレーニングを重ねる姿に感心した。
口をやや開け、真っすぐに前を見つめ、上半身をブラさずに、前へ、前へ──。初めて競歩を美しいと思った。
彼女の記録は、20キロを1時間29分48秒。
●共同通信社からの贈り物
共同通信社は、新聞社に記事を配信する会社。そこから、1月刊行の松下竜一講演録『暗闇に耐える思想』の紹介記事を掲載してもらった全国各紙の紙面コピーが送られてきた。配信記事なので当然内容はほとんど同じなのだが、その数8紙、元の紙面に即してカラー・コピーまで入っている。
私もこの業界に36年いるが、このようなことは記憶にない。期間は3〜4月。手紙に名刺も添えられていて、送り主は編集局文化部の部長さん。
言うまでもないが、このような配慮(サービスと言うには、そもそも見返りがほとんど期待できない)や作業は結構面倒だ。どの出版社へもやっているかどうかは分からないが、煩を厭わぬ仕事振りには感激するとともに我が日常を振り返ってしまう。
ひょっとして松下ファンかも知れないし、さり気なく小社へエールを贈っていただいたのかも……などと勝手に考えてしまった。
●岩永豊さんの「有明海」写真展
岩永豊氏(佐賀市在住)の写真集『有明海讃歌』(海鳥社、2007年)は、有明海風景、それに沿岸の暮らしや習俗などを収めたものだ。有明海を撮ってこれ以上のものをまとめるのはまず無理だろうし、一地域の全体を被写体にした写真集としても秀逸だ。
岩永さんの熱心かつ優しい人柄もあり、写真一枚一枚に込められた郷土愛を感じつつその編集にあたった期間は、私にとっても充実した時間だった。
その岩永さんが、福岡・天神ソラリアプラザ1階「ゼファ」にて「岩永豊写真展:有明海讃歌」を開いている(6月3日まで)。
会場を覗くと、ほとんどの光景は私も記憶しているものだが、岩永さんらしくプリントに相当力を入れられたようで、写真集とはまたひと味違った鮮明な色合いが出ていた。
岩永さんは今年3月に定年を迎え、今は好きなことをやれているが忙しくて痩せてしまった、と。こういう60歳がどんどん増えて賑やかになったらいいだろうな。











