■花は盛りをのみ愛でるものかは |
だが、桜は待ってくれていた。一昨日、それに今日遭遇した桜を並べておこう。
[3/28 中央区・長浜公園]
[3/30 城南区・西の堤池]
[西の堤池で一番の古木]
[花と葉が同時に出る品種。他の名札からの推測ではシオカゼザクラか]
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29日に行われた「ささのや会」(→20周年を迎えた「大隈言道研究・ささのや会」)での言道歌読み合わせで、私が一番惹かれたのは次の歌。
たまさかにこほると見えしさくらはな いやつきつきにちりてきにけり
(たまさかに零ると見えし桜花 弥つぎつぎに散りてきにけり)
たまたま零れたのだと見えた桜の花びらが、限りもなく次々に散ってくることよ……。そう、桜を愛でることは即ちその落花を待ち望む心持ちに等しい。止めどない落花の下で、私たちは一体何と出逢うのか。
[3/30 城南区・三尾池そば]
→花乱社HP