■23年目のイントゥルーダー750 |
バイク屋の見立てはバッテリーがあがった(この時季に?)とのことで、一旦充電したが、数日でまたエンジンが掛からなくなった。結局、バッテリーを取り替えることに。
取り替えはこれで4回目か(前のバイクもそうだったが、スズキはどうも電気系統が弱い)。今度も、半額程度の外国製品に。輸入品はやはりバッテリー自体の持ちが悪いとのことだが、既に「持ち」がどうのこうのと言ってられないロートル・バイクなので、それでOK。
スズキ・イントゥルーダーVR750。初年度登録は1989年5月。けれど、近年は全くの “通勤ライダー” に堕しているので、走行距離はようやく3万5000キロ。

このバイク、最初に登場したのが1985年(前の会社を立ち上げた年だ)。無駄を排した設計、細いけれど官能的なボディ・ラインに、これだ! と思ったが、しばらくはバイク雑誌を眺めているだけだった(雑誌CMに長靴姿の高倉健が起用されていた時期もある)。ある時、たまたま寄ったバイク屋でセール期間中の目玉車を見つけ購入、23年目になった。
ハンドルをやや丈の高い一文字形に、マフラーもスーパートラップに取り替えた。特に排気音が気に入っている。
このところあちこち錆が目立ち、メッキ塗装も剥げたりしている。腐蝕が進んで補修できなくなり、間に合わせ部品を取り付けたガソリン・タンクなんぞは車体と色が違うが、ツートン・カラーのつもりで乗ってきた。
この2年程は磨く時間がなかなかとれずいつも薄汚れているので、最近流行のやたらデカいピカピカのアメリカン・バイクの横に信号待ちで並ぶと、正直、少し気後れする。
けれど、これだけの年月を共にすると、やはり別れ難い。三日乗れないと、「雨上がりの夜空に」(忌野清志郎)的な気分になる。とりあえず今は「バッテリーはビンビン」だが、さて、あとどれくらい “発車” できるだろうか……。

良かったら、この後もバイク記事を書いているので見てほしい。
→■13回目のバイク車検、もしくは諦めない気持ち
→■またもやバイク車検──見果てぬロード・ムービー
→花乱社HP