■50年前の小倉・紫河畔 |
50年前、私は小倉・清水小学校の5年生。市制施行にあたり、当時の5市の中から選抜された小学生が協同で記念の大壁画を制作するということで、特別絵が上手かったわけでない私もどうしたことか選ばれ、壁画の一角に門司港のパゴダ付近を描いた。
完成後、どこで、どんなふうに展示されたのか全く記憶にないが、だいぶ前、その壁画が八幡のどこかの公民館に保管されていると聞いたことがある。一度観に行きたいと思いつつ果たせていない。
その頃はまだ、紫川が沼のような臭いを漂わせ(中学生時、私たちは貸しボートに乗って何度もその水を被った)、勝山橋に “喜捨” を求める傷痍軍人が坐り込み、橋のたもとにはバラックが建ち並んでいたのではなかったか。
そうした光景は眼裏(まなうら)のどこかに残っていて、小倉を訪れて綺麗に整備された紫河畔を歩く時、ふと鮮烈に甦ってくることがある。
掲示写真は友人からもらったもの。八幡のどこかかと思われるが、これも分かる方がいれば教えてほしい。