■いつの間にか父を超えていた |
昨年60歳を迎えた後から、何とはない「課題」として、少なくとも父の年齢を超えなければ、と思ってきた。父は、61歳を迎える3カ月ちょっと前に逝った。自分に置き換えればこの日だ、とまでは特定していなかったが。
そして──昨夜ふと、既に父の(死亡)年齢を超えていたことに気づいた。
私はもう、父の経験しなかった年齢世界を生きている。
思い出したついでに、以下、1カ月程前にフェイスブックに投稿した記事を転載しておこう。
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少し前、自宅で捜し物をしていて、ひょんな所から父と母の古い写真が10枚程出てきた。何かで使うためかアルバムから剥がした後、そのままビニール袋に入れていたようだ。
いずれも見覚えのある写真。自分用にスキャニングしたものから4点を掲載。
ここには出していないが同時期と思われる戦地での1枚の裏に、「昭和十七(1942)年三月 牡丹江にて」と。父は1921(大正10)年生まれ、この時二十歳そこそこだ。
戦友と(照れか気取りか)、戦中閑ありの演芸会、それに(内地のようなので)帰還時、夫婦写真はその後だろうか(それぞれ30年、23年前に死去)。
夏の終わりに、ひどく懐かしい「異人たち」が不肖の息子の前に現れた。




*→花乱社HP