■川上信也さんのスライド・トークショーと週替わりの夕暮れ[2014.7.26〜27] |
地下鉄箱崎宮前から地上に出ると、普段は閑散としている筥崎宮参道に出店が並び、たくさんの人でごった返している。店の人も歩く人も、みな汗だくの様子。こちらもつられて、エイ、缶ビールといきたい気持ちにかられたが、ここはグッと我慢。
![■川上信也さんのスライド・トークショーと週替わりの夕暮れ[2014.7.26〜27]_d0190217_235796.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201407/27/17/d0190217_235796.jpg)
どうやら筥崎宮夏越祭の期間中だったようだ。すぐさま、山本友美と在日韓国人二世・李卜之が偶然出会った昭和45年の夏越祭──山本友美著『また「サランへ」を歌おうね』の出だしを想起する。長崎から就職で福岡にやって来た友美さんは、夏越祭の宵、浴衣を着て下駄で出掛け、石に躓いて動けなくなる。そこに円管服を来てヘルメットを被った若い男性が現れ、彼女を背負って下宿まで……。男と女は出逢うべくして出逢う。
![■川上信也さんのスライド・トークショーと週替わりの夕暮れ[2014.7.26〜27]_d0190217_2364328.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201407/27/17/d0190217_2364328.jpg)
僥倖としての「風景」との出会い──私は川上信也さんの写真の魅力をそう語ってきた。見たい、撮りたいと願う写真家の前に「焦がれていた風景」が現前する。そして彼は、少年のように喜び勇んで、“それ” を持ち帰って大事な人に見せる。この夜のスライドトーク・ショーは、私にとってはそのことを改めて確認する2時間だったが、若い女性ファンが結構多いことにも驚いた。写真好きの、或いは写真を志す女性が増えていることもあるのだろう。
トークの途中、行儀が悪いがやはり外が気になって、ブックスキューブリックが入居しているビルの最上階まで階段を駆け上る。箱崎では箱崎の夕暮れを。
![■川上信也さんのスライド・トークショーと週替わりの夕暮れ[2014.7.26〜27]_d0190217_23214523.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201407/27/17/d0190217_23214523.jpg)
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という成り行きで、一夜明けての今夕は、図らずも(?)の深酒と至らぬおしゃべりをしたことについて、またまた “反省ウォーク” となった。
![■川上信也さんのスライド・トークショーと週替わりの夕暮れ[2014.7.26〜27]_d0190217_2321617.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201407/27/17/d0190217_2321617.jpg)
心なしかサギもうなだれているように見える。なんだかこの絵は出来すぎだ。
![■川上信也さんのスライド・トークショーと週替わりの夕暮れ[2014.7.26〜27]_d0190217_2323554.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201407/27/17/d0190217_2323554.jpg)
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