■週替わりの夕暮れ[2014.8.17]、そして怒りは長雨のためでなく |
ちょうどお盆前頃から、雄が透かし模様の入った羽を精一杯広げ、文字通り美声を “転がし” 始める。2年目に羽化させた雄が鳴き始めた時の嬉しさは忘れない。
さて、今年も束の間の夏休みが終わった。この時季、これだけ雨に降られたのも記憶にない。このまま初秋に移る……はずはないだろうけど。
ほとんど収穫のなかったこの数日の夕暮れ・空模様から3点。
[8月13日]
![■週替わりの夕暮れ[2014.8.17]、そして怒りは長雨のためでなく_d0190217_21405976.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201408/17/17/d0190217_21405976.jpg)
[8月16日]
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[8月17日]
![■週替わりの夕暮れ[2014.8.17]、そして怒りは長雨のためでなく_d0190217_21432681.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201408/17/17/d0190217_21432681.jpg)
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「朝日新聞」16日、コラム見出し「戦後69年 抑えきれない怒りの行方」。
9日、長崎市で開かれた原爆犠牲者慰霊平和祈念式典で、「平和の誓い」を読み上げた被爆者代表・城䑓さん(75歳)は、用意した文面を咄嗟の判断で「今、進められている集団的自衛権の行使容認は、日本国憲法を踏みにじった暴挙です」と変更した。他紙はこのことを取り上げたか。
昨年10月に被爆者代表への打診を受けてからの日々。特定秘密保護法の制定、原発の再稼働や輸出に突っ走る政府、強調される中国脅威論、集団的自衛権の憲法解釈の変更……どこに向かおうとしているのか、「ムラムラと怒りがわき上がって」きて当然だ。
もう一人、山形県の遺族会会長を務めた農民詩人・木村さん(78歳)は、「いまの日本の状況は慚愧に堪えない」と。「にほんのひのまる なだてあがい…」の詩句は強烈。
あなたはこの夏、心静かに、鈴虫の声に耳を澄ませることができただろうか。
[8/19最終]
→花乱社HP