■「赤」の競演[週替わりの夕暮れ:2014.11.23] |
日曜朝、例年になく欅の色づきが鮮やかだ。
秋の深まりはすぐ傍にあった。
![■「赤」の競演[週替わりの夕暮れ:2014.11.23]_d0190217_2048629.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201411/23/17/d0190217_2048629.jpg)
秋 尾崎喜八 (『旅と滞在』1933年より)
父よ、秋です、朝です
あたらしい日光です。
山々がなんとまじめに、もの思はしげに横はり、
木々がなんと単純に落葉(おちば)してゐる事でせう。
旅びとの川が遠くから今朝著きました。
椋鳥の一群がはじめて野に散りました。
まるい、明るい粟の穂が
老いた者のたなごころの上で鳴ります。
雁来紅(がんらいこう)の赤い、村落の見える風景から、
あなたの青空の雲を逐ひやらないで下さい。
すべての到著したものは此処に滞在し、
古くから在るものはいよいよ処を得るでせう。
豊かな形象にそれぞれ秩序の陰影をあたへ、
「在ること」の偉大で鼓舞して下さい。
わたしも今日は遠く行かず、
家をいで、立ちどまり、やがて帰り、
つねに周囲の空間を身に感じ、
深く目ざめて世界と共にあるでせう。
[糸島市泊]
大きな薔薇の花が出迎えてくれる。
![■「赤」の競演[週替わりの夕暮れ:2014.11.23]_d0190217_20482988.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201411/23/17/d0190217_20482988.jpg)
小振りだが充実している。
![■「赤」の競演[週替わりの夕暮れ:2014.11.23]_d0190217_20562147.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201411/23/17/d0190217_20562147.jpg)
[福岡市城南区堤・三尾池公園]
公園の隅でひっそりとゴージャスに。
![■「赤」の競演[週替わりの夕暮れ:2014.11.23]_d0190217_20483751.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201411/23/17/d0190217_20483751.jpg)
5時前だが、もう薄暗い。
![■「赤」の競演[週替わりの夕暮れ:2014.11.23]_d0190217_20495862.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201411/23/17/d0190217_20495862.jpg)
[福岡市城南区・西ノ堤池公園]
刻々と夕暮れの表情が変わり、ウォーキングもしばらくの間そっちのけになってしまう。
夢か現(うつつ)か分からない空の色。
![■「赤」の競演[週替わりの夕暮れ:2014.11.23]_d0190217_20493459.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201411/23/17/d0190217_20493459.jpg)
ピンク色の後光を放つ油山。
![■「赤」の競演[週替わりの夕暮れ:2014.11.23]_d0190217_2050035.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201411/23/17/d0190217_2050035.jpg)
そして、“赤い一日” との別れの時間。
![■「赤」の競演[週替わりの夕暮れ:2014.11.23]_d0190217_20501880.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201411/23/17/d0190217_20501880.jpg)
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