■福岡地方史研究会の忘年会、そして週替わりの夕暮れ |
例会の会場はいつもの福岡県立図書館別館研修室。例会が終わり廊下に出ると、ちょうど日没時刻。窓が開からないのでガラス越しに撮影。おまけに後でよく見ると、ガラスには薄茶色のフィルムが貼ってあった──まあ、いいよね。

忘年会は、これまたいつもの箱崎・藤よし本店(焼き鳥)にて。店に着くと、今年1月の新年会(→福岡地方史研究会の新年会における秀村選三氏)と同じく、既に秀村選三九州大学名誉教授がお待ちかねだった。
参加者10人。年齢構成は私がちょうど真ん中ぐらいか。後で順番に自己紹介がてらスピーチをしたが、トリとなった92歳の秀村先生の発言が一番熱く、長かった。
歴史研究者はまずは現場に赴くこと、そして学界と民間との協同で事を進めること(民学協同)が大事、さらに、本来終焉ということのない恒久的事業のはずの『福岡県史』の編纂・刊行を途中で打ち切り、未だきちんとした「古文書館」すら設置しない県行政への批判をぶち上げられた。歴史に学ばず、或いは隠蔽しようとする者たちへの怒り。
「いつまでここに来れるか分からないが、可能な限り皆さんとお会いしたい」というお言葉には重みがあった。

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そして今日28日、3週間振りに2時間歩く。残念ながら、空全体に薄曇り。
西ノ堤池(福岡市城南区)もやっぱり殺風景だったが、あのつまらない挨拶を交わさなければならず、(普段に増して三流芸人が内輪でバカ騒ぎするばかりのテレビ番組は観なければ済むが)どこへ行ってもうらぶれた琴演奏録音を聴かされることになる正月を目前にして、忙中閑ありのひとときを楽しんだ。

[12/29最終]