■伯父さんの、伊勢参りならぬ紫陽花詣で──名古屋・伊勢へ |
名古屋へはその昔、大学時代の帰省で、国鉄急行「高千穂・桜島」(東京─北九州間は13時間位かかっていた)に乗り、まだ朝の早い時刻に短時間停車したホームできしめんを食べたことがあるぐらい。降り立つのは初めて。
再開発により1999年に竣工成ったという名古屋駅。この方角からの駅前は、いわゆる “新幹線口” と括ってしまってよいのか、どことなく殺風景。少し風もあったので、車道にジュースの空き缶がカラカラと転がっていた。
駅前のみを見ての200万都市・名古屋の第一印象は、さてここは大都会なのか、それとも実はどえらい田舎なのか……というもの(気に障る人が居たら御免)。その印象は、愛知県内を中心に約600店を擁するという巨大喫茶チェーンの「コメダ珈琲」で飲んだコーヒーの味で、より深まった。

結婚披露宴における「伯父さん(叔父さんでも同じ)」という役割は、どうにも居心地の落ち着かないものがある(はっきり言って、役に立たない)。
という次第で、宴を抜け出し、一服がてら外に出て夕焼け空を眺めに。

翌日、新郎新婦の両親の計らいにより、チャーター・バスで2時間半程の伊勢神宮・内宮(皇大神宮)へ。こういうことでもないと訪れない地。
神宮内を流れる五十鈴川。傍に「川の中にお賽銭を投げ入れないで」との立て札。

伊勢からの帰りは、桑名市の植物園「ななばの里」へ寄る。ここでは「世界で一番美しい村」との看板。

ほんの少し時季が遅かったようだが、紫陽花展が開かれていた。遊歩道に面した150メートル程の棚に、たくさんの鉢植え紫陽花が並んでいる。「無数の」とは言いたくない気がして、一渡り観てまた戻り、数えてみると250鉢。
紫陽花は原産地日本。元の種は限られているのだろうし、幾つか同名のものもあったが、大半にそれぞれ違った名前が付けられている。え、これが紫陽花? という渋い品種もあった。
紫陽花好きには貴重な催し。










帰りの新幹線車中より。山口辺りだったか。

[7/4最終]