■やはりもう春──週替わりの夕暮れ[3/20] |
昼間よりだいぶ気温が下がっている。
春まだきの風の冷たさが心地良い。
いや、池の周囲をよく見渡せば、もうしっかりと春だ。
![■やはりもう春──週替わりの夕暮れ[3/20]_d0190217_2323284.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201603/20/17/d0190217_2323284.jpg)
![■やはりもう春──週替わりの夕暮れ[3/20]_d0190217_2324871.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201603/20/17/d0190217_2324871.jpg)
それほど気難しげでもないのに、我が小庭では咲かなかった花。
![■やはりもう春──週替わりの夕暮れ[3/20]_d0190217_233059.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201603/20/17/d0190217_233059.jpg)
無数の枝の中での、せっかちな一輪。
![■やはりもう春──週替わりの夕暮れ[3/20]_d0190217_2331381.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201603/20/17/d0190217_2331381.jpg)
まだ早い時刻なのに、なぜか今日は月が白白(しろじろ)としている。
まっすぐな枝先、漸く生えそろった柳の葉が月を撫でていく。
![■やはりもう春──週替わりの夕暮れ[3/20]_d0190217_2335742.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201603/20/17/d0190217_2335742.jpg)
![■やはりもう春──週替わりの夕暮れ[3/20]_d0190217_2334061.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201603/20/17/d0190217_2334061.jpg)
夕焼け
谷川俊太郎
これはあたしの
夕焼けです
あなたのではない
これは今日の
終りに
見えない文字で
あたしが
空に
サインした
夕焼け
誰にも
渡さずに
あたしが
夜にする
あなたは
見ている
だけでいい
何も言わずに
あたしにも
誰にも
一日の
騒音を
静けさが
浄化してくれる
それを
聞きながら
![■やはりもう春──週替わりの夕暮れ[3/20]_d0190217_2332637.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201603/20/17/d0190217_2332637.jpg)
我がフィールドの、いつもながらのようでいて、今日だけの夕暮れ。
いつか死の床で思い浮かべてしまいそうだ。
![■やはりもう春──週替わりの夕暮れ[3/20]_d0190217_2342628.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201603/20/17/d0190217_2342628.jpg)
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