■朝焼け/夕焼け──週替わりの夕暮れ[10/17・23] |
●17日
6:58、起きてすぐに、何となく外が気になって障子を開ける。
私は普段和室で寝ているが、旅先のホテルなどでは、夜のうちに分厚いカーテンを少しだけ開けておく。
障子が映す薄明かりや、薄いカーテン越しに覗く朝に起こされるのが好きだ。
朝の空も色々な表情を持っている。
福岡都市高速道が延長されたり、マンションやアパートが建ったりしてだいぶ見晴らしが狭められたが、まだ私の部屋からは油山の頂が望める。
あそこまでなら1時間程度で歩いていくことができる、というリアルな距離感を持てることが嬉しい。
遙かな曙光──それは不穏さの兆しではなく、もうどこかで今日という日の「善き」ことが既に始まっているような。
●23日
このところ右膝に鈍い痛みがあり、今日はだいぶいいが、一応大事を取ってウォーキングは止め。
整形外科医は「プールで歩きなさい」と。
元々水泳は好きだが、さて、今更水着を引っ張りだして、プールを歩くことができるか……?
プールで歩くぐらいなら、泳いでしまうだろう。
多少風もあったし、昼間から雲の様子が気になっていた。
夕暮れ間近、近所の公園にて。
しばらくして、たまたま家の廊下窓から外を見遣ると……。
そう、秋の天気の変わり身は侮れない。
どうにも電線が邪魔なので、急ぎ近くのやや高台にある小学校の校庭へ。
時既に遅し。先程見たものは、まさに10分間程の僥倖だったようだ。
油山に「おやすみ」と告げて帰ってくる。
[10/23最終]