■ “ファシスト” 外山恒一現る、そして週替わりの夕暮れ［3/19・26］

　24日、旧知の外山恒一（とやま・こういち）君が事務所に現れた。顔を会わせるのは20年振りぐらいか。

　彼がどんな人間か、どう説明しようかと思いネット検索をしてみると、ウィキペディアにも詳しく乗っていた（→外山恒一）。まぁ、ウィキペディアは自分や友人が書いてもいいわけだろうし。
　彼は2007年の東京都知事選に立候補、（多分、一部で）政見放送が話題になった（→外山恒一の政見放送）。今観ても可笑しい。
　10年前のこの都知事選は、石原慎太郎２期目の信任を問うもので、まさに今問題の東京オリンピック誘致、築地市場の移転など、どこまでも「弟の（逆？）七光」的存在・石原慎太郎が好き放題にしていた時期だ。結果、石原が2,811,486票で当選、外山君は15,059票を得ている。

　ウィキペディアには、「2001年に傷害罪（交際女性との痴話喧嘩）、2002年に名誉毀損罪（傷害事件の民事訴訟で弁護士事務所を中傷）で起訴され、２件とも実刑判決（それぞれ10か月、１年）を受け、福岡刑務所で服役。２年間の獄中生活で、それまでの極左運動とは決別しファシズムに転向、現在はファシストを自称する」と。
　随分と華々しいが、獄中でムッソリーニの伝記を読んで、よしこれだ、と思ったらしい。
　へえー、ファシストね……どう挨拶したらいいのかこちらが照れてしまうので、苦し紛れに私は「ファシストには文学──抒情やエロスが必要なのではないだろうか」と振った。

　「文学方面は弱くて」と彼。「一体、何で食っているの？」との質問には、「それはやっぱり、ヒモみたいなもので……」と。聞かずもがなだった。

　彼の車は元右翼の街宣車とかで、相当に年季が入っている。スピーカー付き15万円で譲ってもらった、と。「日本政府はテロに屈しろ」という “看板” がこれまた可笑しい（こんな言い草が、いずれ「共謀罪」対象か）。

　ところで、「これに乗っていて右翼から因縁をつけられたことはないのか？」と問うと、一度、道で擦れ違った如何にもの車がすぐさまUターンしてきたので、全速力で逃げたという話。何だか情けないファシストだ。
参考→気分はもう、 焼き打ち──黒塗り街宣車、アナーキズム、そして週替わりの夕暮れ［9.27/10.2］

　［3/29書き掛け］

●外山君が「名刺替わりに」と言って出したパンフ

●３月19日

　何週前からか、西ノ堤池の西側に大きなクレーンが登場し、景観として邪魔だ。

　クレーン自体はいずれ撤退するだろうが、これだけの高さがあるのだから、その傍に相当高いビルが建つはず。

　水彩絵の具で描き上げたような……。

●３月26日

　今日の雲は、空や山の大きさを対比的に示してくれて、存在感がある。

　黒雲が群がってきた。最も外回りで１周約800メートルの池を、７周する頃から雨が振り出し、雷が鳴り始めた。

　雷は次第に近づいてきて、稲光─落雷が２秒間隔にまでなった。確か、この場合の１秒は、距離にして980メートル程だったか。

　持参してきた傘が役に立たないほどの本降りとなったので、池の周回を８周で諦めた。