●11月9日 須崎公園ふと気づけば、秋は深まっていた。そう、これは勿論、落葉樹の世代交替の一幕に過ぎないにしても、勝手に滅びさせてくれ、という想いだってあるよね。![■散りゆく紅の葉は嫩葉(どんよう)の夢を見るか?──週替わりの夕暮れ[11/12]_d0190217_22244200.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201711/12/17/d0190217_22244200.jpg)
酷暑を経て命を生き切った葉にしか、深紅に染まることはできない。
![■散りゆく紅の葉は嫩葉(どんよう)の夢を見るか?──週替わりの夕暮れ[11/12]_d0190217_22250038.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201711/12/17/d0190217_22250038.jpg)
●11月12日
『ブレードランナー2049』を観た。てっきりリドリー・スコットが監督だと思っていたが、彼は製作総指揮(監督はカナダ出身のドゥニ・ビルヌーブ)。ともあれ、『ブレードランナー』(1982年公開。原作はフィリップ・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』)好きには堪らない、近年観たSF映画の最高傑作だ。その映像美と音楽。私が受け取ったのは──時間・記憶・命。記憶を維持できなければ、私たちは自分が誰だか分からない。記憶ですら移植したり、刷り込めるようになった時、世界はさらに複雑になる。
163分の長尺映画を観たので、夕方、歩く時間と余裕が無くなった。ほんの少しだけ、三尾池公園にて夕暮れを味わう。
こうした何の変哲もない夕暮れを、いつか、どこかの違う星で、誰かが観ることがあるのか。そしてその存在は、これは記憶に値する光景だと思うだろうか。
○