■這い這いしながら花を咲かせていく赤ん坊──立石あつし作絵本『ハイ ハイ はぁ〜い。』 |
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2017年 12月 28日
このITやSNS全盛の時代でも、“紙の本” を出したい、と考える人がいる。そういう場合のお手伝いができるのは嬉しいことだ。余得といってはなんだけれど、他者(著者)の人生の大事なひとときに立ち会わせてもらうことになるのは勿論、制作過程の中で様々な出会いやヒントがあり、勇気づけられたりもする。 今日の「西日本新聞」で、立石あつし作絵本『ハイ ハイ はぁ~い。』が紹介された。見出しは「赤ちゃん主役絵本 育児パパ自費出版」。テキストの転載は問題ないだろうから、全文を掲げさせていただく。 ●参考→立石あつしWeb site 1歳、ゼロ歳児の子育てにタイ人の妻と奮闘中の宗像市武丸、立石あつしさん(55)が赤ちゃんを主役にした絵本「ハイハイはぁ~い。」を自費出版した。介護の仕事と育児の合間に3年がかりで仕上げた絵本には「子どもたちが笑顔の花咲くまちで育ってほしい」という願いを込めた。 子どものころから絵が好きだった立石さんは、30歳をすぎて油絵を始めた。2008年、初めての絵本「ロボッタとオージー博士」を自費出版し、ストーリーを作る楽しさを知った。 3年前、タイ・バンコク在住の友人の紹介で妻のジップさん(31)と知り合う。交際中のジップさんに会うために乗った飛行機の機内で赤ちゃんを主人公にした物語を思いついた。「子どもを授かるといいなという願いが自然に表れたのかも」と立石さん。結婚後、宗像市に移り住んだジップさんは気候の差もあり体調を崩したこともあったが、長男の淳也君(1歳10カ月)、長女真子ちゃん(6カ月)が生まれ、にぎやかな家庭になった。 高齢者施設での勤務を終え、子どもたちが寝静まった夜に少しずつキャンバスに向かった。元気な赤ちゃんがハイハイすると、その跡に花が咲く。赤ちゃんはお友達と出会いながら、暑い国、寒い国、そして戦場にも花を咲かせていく。「そして地球は お花でいっぱいになって みんながしあわせに くらすようになりました」。 「ハイハイはぁ~い。」(花乱社)は1404円。1月5~21日、福岡市中央区大名の「ENOTN Akasaka Studio」で原画展を開く。12日午後7時から朗読会も。(今井知可子) 「赤ちゃん主役絵本」という言葉が秀逸だ(キャッチフレーズに使いたい)。 2009年刊行の『ロボッタとオージー博士』も私が担当した。その後の、立石さんの結婚だとか育児だとか……今回は本作りの過程においてそんな話はほとんどしなかった──実際上そんな暇がなかった──ので、私にとって取材記事がとても新鮮だ。 赤ちゃんが、友達と出会いながら、暑い国、寒い国、そして戦場にも花を咲かせていく──。最初、「こんな話を、本にしていいんでしょうか?」と立石さんは言っていた。 「勿論、良いのでは」と言ったものの、さて、その時点で私は、この絵本の “実に荒唐無稽で破天荒、単純極まりなくかつ途方もなく温かくて力強いメッセージ” という根本性格を分かっていたかどうか……。 本当に、誰彼なく読んでみてほしい絵本だ。
by karansha
| 2017-12-28 23:03
| 編集長日記
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