●5月10日・事務所入居ビルより大隈言道研究「ささのや会」の定例会を小社事務所で開いた。 参考→20周年を迎えた「大隈言道研究・ささのや会」メンバーの一人が持参した亀井南冥や言道などの自筆が書かれた掛け軸の撮影をしている時、ふと、窓に映る黄昏時の彩りが気になった。すぐに窓辺に駆け寄ったことは言うまでもない。こういう夕焼けはストンと掻き消える。命の消え方としては、それも潔くはあるけどね。●5月11日(上記と同じく)
これくらい幻想的な夕暮れも、なかなか遭遇することがない。このビルでこうした夕暮れを、あとどれほど眺めることができるだろうか。●5月13日
2週間振りのウォーキングに。天気予報通り、5時半を過ぎると嘘のようにサーッと雨が上がり、青空が見えてきた。さあ、行ってらっしゃい、と背中を押された気がした。雨上がりの西ノ堤池にはひんやりとした風が吹き、実に気持ちがいい。
油山の山頂を覆った雲がなかなか消え去らない。風景ってのは、いつだってちょっとドラマティックなんだよね。歩いている間、何を見ることができるか。今日だけの光景──それを見つけることができるのか。それがウォーキング中の課題だが、これはつまり人生と同じ。やっぱり今日も、ストンと落ちるんだね。
宵闇の中、誰かを待っている風情の一輪。
この番(つがい)とはもう顔馴染みと言ってもいい間柄か。
だけど、カメラを向けると、やはり2羽して固まった。珍しく水面の方に比重を置いて撮りたくなった。
ふと、自分が何に焦がれているのか──そう思う刹那。