写真集を中心に仕事を依頼しているダイヤモンド秀巧社印刷(株)が、今年1月に合併5周年を迎えたとのことで、小社担当の営業の人から周年記念品をいただいた。
小さなボール紙の函の中に、まずは丁寧に梱包された表面80×80ミリ、高さ5センチのBlock Memoが入っている。
これは重宝しそうだ。
小口部分は50ミリの高さがあり、数えていないけれどおそらく100枚・厚さ10ミリ単位で2色に色分けされ、それが5ブロック、即ち5周年を表しているのだろう。
そのBlock Memoが、小さな木製パレットに載っていて、片側の木の側面には「DIAMOND SHUKOSHA」の焼き印が。
材質は割り箸よりやや硬い程度だが、このパレット、なんと社員全員による手作りのもので、この夏場からずっと拵えてきたとのこと(そう聞くと、メモを使い終わっても捨てられないよね)。
パレットに載った大きな紙の束──。
全体のサイズ感は違えど、これはまさに印刷現場における──印刷前であれ印刷後であれ、大きく見れば変わらない──日常風景。
もう一つ添えられているのが、マスキングテープ。よく見ると、表面に印刷されているのはどうやら業界用語で言う「カラー・パッチ」。これは、カラー(4色)印刷は青(シアン)・赤(マゼンタ)・黄(イエロー)・黒(ブラック)の4原色(の画面構成比)で表現するのだが、その際それぞれのインクの印刷の乗り加減を点検する指標ともなるものだ。
あと、外函に使われているテープにも社名が入っている。
時々、名入れボールペンや懐中電灯などがセールスで送られてくるが、ダイヤモンド秀巧社の周年記念品(ノベルティグッズ)は、その業種らしさをおしゃれに展開、手作り感もあって、なかなかいい出来映えではないだろうか。人生、肝心なのは遊び心。さて、花乱社も今月19日で満10年を迎えた。
よくぞ10年持ち堪えられたもの──という感慨は確かにある。この春から世界大の未曾有の事態に巻き込まれていて、景気のことも勿論あり、なかなか「自祝」めいたことはし難い時期だが、だからこそのダイヤモンド秀巧社の気概と遊び心にも学びたい。周年記念の在り方として、何か良いアイディアが出るだろうか。