●11月10日
夕暮れの雲が旅心を呼び覚ます。![■「今夜が ルイスのオートバイを待つ最後の夜」──川田絢音詩、そして週替わりの夕暮れ[11月10・12・15日]_d0190217_22193321.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/202011/15/17/d0190217_22193321.jpg)
昼 顔
川田絢音
潮騒が押し寄せて壁をはりめぐらせている フォルメンテーラ島鳥の羽根指ほどの流木を拾って物のひとかけらに触れることしかできないガラス質の内部にまぎれこんでしまったように裸で泳ぎにゃあ にゃあ海猫の音声の浸透によっても意識には何の変化も起きない今夜がルイスのオートバイを待つ最後の夜もっと 別のものを 待とうとしていたのではなかったか旅の終わりに近く島にいながら余白のなかに立っている死の前にもこうしてうち棄てられるそして 摑める風景をシーツのように引き寄せようとするだろう頭の底に煙る松林そこを歩いていく わたしの空耳オートバイの音がめぐりだし揺れる皮膚に浅く埋めこまれた火ばかりが昼顔のように生育する (『朝のカフェ』1986年)
●11月12日それでも赤く染まった我が家の小さなモミジ。![■「今夜が ルイスのオートバイを待つ最後の夜」──川田絢音詩、そして週替わりの夕暮れ[11月10・12・15日]_d0190217_22201804.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/202011/15/17/d0190217_22201804.jpg)
●11月15日
二度出掛けて、帰宅するタイミングが合わずウォーキングは中止。
近くの公園にて。この時刻に未だボールを追える幸せ。
![■「今夜が ルイスのオートバイを待つ最後の夜」──川田絢音詩、そして週替わりの夕暮れ[11月10・12・15日]_d0190217_22203952.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/202011/15/17/d0190217_22203952.jpg)