■「９時から５時まで」の日々と週替わりの夕暮れ［1/12-17］

日がやや傾いてきた５時に出発。冬枯れの時季、冷気が張りつめた日のウォーキングが好きだ。自宅すぐ近くの公園頭上、おおらかな様子の雲が期待を高めてくれる。西ノ堤池では落日儀式の真只中だった。オレンジ色に照り映える雲こそが、夕暮れ時の重要な、むしろ主役かも。１周750mの池で最後の10周目。全歩行距離としてはそれに、自宅からの往復４km弱を足すことになる。なんとも賑やかな空。白々とした月が浮かんでいることで、「画竜点睛（がりょうてんせい）を欠く」という言葉の意味合いを思い起こす。

●１月12日
初めて訪れた「桜坂 観山荘」（福岡市中央区谷）の客室窓から。遠くに見えるのが福岡タワーだとすれば、北西に向いている窓か。

感染防止のアクリル衝立て越しの編集会議を終え、別室でも同様の設えにて夕食を。

ふと、この衝立て、我が事務所にも必要か……などと思ってしまう哀しさ。

●１月16日
福岡地方史研究会の例会にて火野葦平資料館（北九州市若松区）館長・坂口博氏の講演（福岡県立図書館）。講演テーマは、今年刊行予定の『福岡地方史研究』第59号の特集テーマ（「戦争と福岡」）にちなんで、「戦争の福岡──火野葦平を通して」。
「緊急事態宣言」が出された直後だったせいもあってか、参加会員は12人。ソーシャル・ディスタンス確保にも余裕がありすぎるほどだった。

その後、５時過ぎから近くの「居酒屋海門」にて有志による新年会。

それで言うと、私はこの12〜16日の週、ちょうど一日置きに編集会議や講演会後の懇親会を三つこなした（別段威張る話でもないが）。そのいずれもが夕方５時台からで、まさに「９時から５時まで」の公務員的スケジュールをなぞらせてもらった気がした。
結局、従わない者には罰則を（まことにご都合よく）持ち出す権勢側に、不承不承従ったように見えるのが口惜しいところだけれど……。