「おかしくね?」を届けよう
会社員 江原美紀 (静岡県)
選挙権を得た我が子たちよ、選挙には行くのよ。コロナ禍の高校や大学での約2年間、友との交流や授業を犠牲にしてきたよね。ママに「おかしい」と言う前に、君たちの純粋な「おかしくね?」を1票に投じなさい。 夕食事にも話題になったけど、今の日本は「矛盾の嵐」。給付型奨学金は欧米に比べて格段に少ないし、大抵は家庭の事情に関係なく、親の所得で奨学金の有無が決まる。政治においても「モリカケサクラ」問題はいまだに説明が尽くされず、世界で初めて核爆弾を投下された日本なのに、核兵器禁止条約に何で不参加なんだろう。選択的夫婦別姓はどうなるのか。買い物に行けば、どんどん少量になっていく食材から忍び寄る物価上昇を感じるよね。
選挙での投票は、国民が堂々と意思表示できる場なんだよ。最近の衆院選は50%台の低投票率だから、選挙権のある人の半分程度の国民の意見でこの国は回っている。それでいいの? 今月31日はハロウィーンに行く前に、投票所に行って「自分の声」を届けるのよ。納得できない矛盾が今後も繰り返されないように、君たちの権利を行使してね。 (「朝日新聞」声、10月19日)
勝手な転載、ご免なさい。だけど、この江原さんの投稿はみんなに読んでほしくて。