■「夢はけものの足どりのように ひそかにぼくらの屋根を叩く 」大岡 信詩、そして週替わりの夕暮れ[9/16-18] |
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2022年 09月 18日
午後は自宅で、「かつて見たことのない猛烈な台風」とされる14号対策に追われた。 シャッターのない、2階ベランダに面した掃き出し窓2面他、合計窓4面に養生板を(外側や内側に)貼り付けた。 玄関前では、可動式門扉を引き上げて移動させ、そっと地上に寝かせる。 そして、ヤマハ「BOLT」をしっかりとカバーで覆い、その上からロープをグルグル巻き付け、どういう向きから風が吹いても大丈夫なよう縛りつけた。 まあ、260kgある車体がそうそう転がるはずはないだろうが。 →そしてヤマハBOLT950――最新装備の無骨者、それに週替わりの夕暮れ [2019/3/14-17] ●9月16日 出版の打ち上げ飲み会に出掛ける間際に、半年に一度というほどの夕焼けに遭遇。 5分程しか浸る猶予はなかった。 夢はけものの足どりのように ひそかにぼくらの屋根を叩く 大岡 信 池の底でゆらめきはじめる藻と太陽 野のはてに 石がめざめ めざめたばかりの小鳥たちは 鼻腔を空にひろげている 生きる そこに何の不思議があろう ぼくの朝はひとびとの朝にくるまっている 十本の指 それがぼくの世界をたしかめ 二つの眼 それがぼくの窓となる 磯でみどりの蜜柑をむく女たち 香りを追って昆虫のむれが舞いあがる 女たちがくるくるとむく季節の皮膚 そこに何の秘密もない 朝の光がぼくの首にその腕をまき ぼくは過去を見失う なみなみと海をたたえるひらいた手 その上を地図のように彩っているおびただしい魚の卵 * * * 地下水のように 大岡 信 かさなりあった花花のひだを押しわけ 地の下から光が溢れ河が溢れる 道 おまえの足をあたため 空 おまえの中にひろがる 風に咲く腕をひろげよ 夢みよう 果実が花を持つ朝を 泥の中で若い手がのびをする ぼくは土と握手する むなしかった歳月ののち ぼくは立つ 燃える森の輝きの下に 悲しみさえ骨に鋭い輝きを加え 苦痛は内からぼくの肉をかおらせる 無益なものは何もない ぼくはからだをひらく 樹脂の流れる森に向って おまえに向って おまえの下から風が起り おまえの声は岩に当ってこだまを散らす ぼくの眼が猟犬となって追いまわす 地平の上に 風景の上に ぼくらの間に 朝、自宅狭庭で(台風到来前に…)落葉掃除をしていた妻が、ほとんど打ち捨てていた鉢の中に「あの葉!」を発見。 その名が宙に出てくるはずもない、けれど私の大好きな、葉の裏が赤いストロマンテ・サンギネア・トリオスター(そういえば「レッドスター」〔コルジリネ・レッドスター〕という縮め方もあることだし、これからは短く「トリオスター」と)。 どうやらこれは、2年3カ月程前に、その時も新芽が出てその後ほどなく枯れ果ててしまった分の、なんと生まれ変わりのようだ。 →ストロマンテ・サンギネア・トリオスターの行く末、そして週替わりの夕暮れ[2020/6/10-14] こういうことがあるんだね。 どうやら「(水遣りなど)自分たちで触るな! 全て自然に任せろ」ということらしい。 もう一つは花で、ご近所から白い彼岸花をもらった。 白い彼岸花──見たことがあるような気がするが、でもやはり珍しいらしい。 彼岸花といえば、秋の畦やハイキングを思い出すが、白い彼岸花には独自の花言葉があるようだ。 「また会う日を楽しみに/思うのはあなたひとり」 なかなかロマンティックだ。
by karansha
| 2022-09-18 22:08
| 編集長日記
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