●1月5日
もう旧聞に属する話かも知れないが、この日の朝刊見開き広告は忘れ難い。この国の出版社は「角川」みたいなのばかりではないぞ、と宝島社。
かつてこんなにも疎まれながら、たくましく生きてきた世代があっただろうか。団塊は、他の世代にとって永遠のヒール=悪役だ。彼らは年を重ねてなお、他人におもねることはしない。いまだに野心でギラギラしながら、高齢化という時代の主役を張っている。団塊よ、どうか死ぬまで突っぱって生き切ってくれ。他の世代を挑発し続けてくれ。表舞台から去るのはまだ早い。ナースコールの前にカーテンコールだ。あなたたちの生き様に嫉妬をこめて、盛大な拍手をおくらせてほしい。 宝島社
この広告は、団塊世代への最高のオマージュではないか。
私は団塊に少しだけ遅れてきた世代だが、その文体・用字用語の嗜好――「疎まれ」、「他の世代」、「生き切って」、「し続けて」――から推して、このコピーの原案を書いたのは自分と同世代の者ではないかと感じる。
そう、私にとっても、団塊世代にはまだまだ“先駆的”であってもらいたい。
どこか尖った兄ちゃん、姉ちゃんでいてほしい。
退陣にはまだ早い。
ちなみにこのピンヒールの女王は中尾ミエ、団塊真っ只中の74歳だとか。
●1月11日
![■団塊世代のピンヒール――週替わりの夕暮れ[2023.1.5-22]_d0190217_19321034.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/202301/22/17/d0190217_19321034.jpg)
●1月18日
![■団塊世代のピンヒール――週替わりの夕暮れ[2023.1.5-22]_d0190217_19325319.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/202301/22/17/d0190217_19325319.jpg)
●1月22日
![■団塊世代のピンヒール――週替わりの夕暮れ[2023.1.5-22]_d0190217_19331980.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/202301/22/17/d0190217_19331980.jpg)
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