■やはり杜の都だ、伊達政宗だ───仙台・蔵王・松島の旅 ①[5月2日] |
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2024年 05月 07日
●5月2日 6時、自宅を出て、バス停にて出発前の朝日を浴びる。 [追記] 後で指摘をもらい、こうした「車道と歩道を分離して設置された高架による歩行者専用の歩道」のことをペデストリアンデッキ(駅前デッキ)と言うことを知った。「大きな鉄道駅(地上駅)の駅前に設置されていることが多い」(以上、ウィキペディア) 仙台駅西口のは国内最大級の面積を持つらしいので、私は正に何も知らずしてそこに立って驚いたわけだ。 ちなみに、博多駅では駅前ビルに沿った形でしかペデデッキはないが、小倉駅前ではもう少し広がったものが見られる。 ちょうど昼頃だけど、人も車もそれほど多くない。 ちょっと見辛いだろうけど。 ホテルにスーツケースを預けて、歩いて近いこともあり真っ先に都会の朝市へ。 1931年に国宝に指定されるも、1945年の戦災で焼失、1979年に再建。 旅の途中で深呼吸をする気分になる。 仙台城(青葉城)跡から市街地を望む。 これだこれだ。 この伊達政宗像イメージがどれほど仙台の街に溢れていることだろうか。 シンボル的なキャラクターとして旧城主がこれだけ突出しているのは、他に例を見ないのではないだろうか。 ともかく、黒田氏の福岡市や小笠原氏の北九州市には、到底そんな存在は見当たらない。 2011年の東北大震災で被害を受けた、本丸跡に立つ昭忠碑。 1902年、仙台にあった第二師団関係の戦没者を弔慰する目的で建立された。 震災により高さ約15mの石塔上部に据えられていたブロンズ製のトビ(東京美術学校が制作)が落下して破損し、6年後に修復されたものの、旧状通りに戻した場合の再落下の危険性を考慮して塔の下に設置したとのこと。 せんだいメディアテーク。 情報・文化の発信基地として仙台市民に親しまれている複合施設。 館内には図書館やミュージアムショップ、カフェなどが。 ミュージアムショップでは主にビジュアルな本や雑誌、図録などを置いていて、東日本大震災関係のコーナーもあった。 私はここで『リアス・アーク美術館常設展図録 東日本大震災の記録と津波の災害史』(リアス・アーク美術館発行、2017年6月1日:第3版第2刷、999円、B5判176ページ)を購入した。 リアス・アーク美術館は宮城県気仙沼市で1994年に開館、早稲田大学の石山修研究室が設計を手掛け、1995年には日本建築学会賞を受賞している。 今回の旅行で私は、折角仙台まで行くのだから、東日本大震災の遺構や記録に少しでも触れることができればと思っていた。 震災遺構として小学校の校舎が保存されている石巻市まで行くことも考えたが、仙台から往復すれば半日以上の行程となるだろうことから諦めた。 そんなことを考えていた時に、この図録と出会った。 表紙と本文数ページをスキャニングしてみる。 大通りの中央に、彫刻なども立つ立派な歩道が。 この街が市民と生活を大事にしていることが感じられる。 仙台に来てしばらくして感じたのは、まずは街全体に若者(20〜30代)が目につくこと。 福岡市も若者が多いといわれるが、この日私が見た限り仙台の比ではなさそうだ。 カップルも含めて、若者がわさわさ居る感じ。 そしてもう一つ、これは福岡市とはっきり違って、インバウンドの存在がほとんど気にならなかった。 勿論、チラホラとは見掛けたが、昨今の福岡市のように街なかで石を投げたらインバウンド(特に韓国人、台湾人)に当たりそう、という様子ではさらさらない。 釜山からフェリー3時間で来れる福岡市とはやはり違うのだろうけれど、仙台市など南東北にまで足を伸ばす韓国人もまだ少ないのだろうか。 どういう曜日かにもよるだろうけど、インバウンドが少なくて若者が多いということでは、東京からは日帰りで来れるし、結構仙台近郊の人たちが訪れているのではないか、と。 さらに、仙台には大学が10校もあり、教育熱も高い地域のようだが、この日私が見掛けたのは、ちょうど入・進学したばかりの時季の学生たちの余暇の姿でもあったのかも知れない。 夕食はご当地ムードいっぱいの居酒屋で。 小型のスコップを持ち出して大きな牡蠣を鉄板上で転がすパフォーマンス。 私もずっと気になったが、正面の旦那姿は人形。 睨まれているようで何だか落ち着かなかった。
by karansha
| 2024-05-07 22:54
| 編集長日記
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