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by karansha
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2019年 03月 17日

■そしてヤマハBOLT 950――最新装備の無骨者、それに週替わりの夕暮れ[3/14・17]

 そして、これが私を、31年間乗ったイントゥルーダー(→31年目のスズキ・イントゥルーダー750 ……との別れ)を──最後まで乗り潰すのではなく──手放そうという気持ちにさせたヤマハBOLT。
 空冷エンジン、排気量950cc、ベルトドライヴ、車重252kg(私の体重のほぼ4倍)。
 日本では――ハーレーダビッドソンを代表とする――アメリカンバイク、広くはクルーザーと呼ばれるタイプの一台で、本来は長い距離を走り通すためのバイクだ(恐縮ながら私は片道8kmのほぼ通勤ライダー)。
 全体のフォルムにはイントゥルーダーと共通した印象もあるが、アメリカンバイクお決まりのメッキ部分が少なく、ハンドルやミラー背後は黒くペイントされ、エンジン上部(カバー)もマフラーもマットなブラック、更には座席シートも黒のバックスキン風という徹底振りだ。
 ガソリンタンク他の主調色(及びタンクのペイント)はブルーやレッドなど年式によってバリエーションがあるようだが、全体にダークでスモーキー、何ともいえない挑戦的・攻撃的ムード――そこに私は惹かれてしまった。
 そう、俺たちにはもうメッキ・パーツを磨いている時間はない、すぐに出発しろ!
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[3/31撮影]

 BOLT(2013年12月に国内モデル発売)というのは、おそらくはあのウサイン・ボルトに因んだ命名だろうが、短距離走者と違ってこのバイクは、長距離向けのクルーザーの中でも多少の悪路すら走り抜けてしまおうという改造車──ボバー・スタイルと言うらしい──を元のイメージとしているようだ。
 一方、あちこち無骨なパーツを締め付けたり繋げたりしている部分のボルトにも眼が行く。この多用も間違いなく意図的な設計。
 機械に跨がり、操る喜び――。中低速を重視したというエンジンの力動感と排気音はなかなかのものだ。
 ただし、全体の重量、とりわけハンドルの取り回しは重たく、変速ギヤも一段ずつ、確実にガチャン、ガチャンと踏み込まなくてはならず(ニュートラルに入れるのに手間取ることがある)、正しく「機械を扱う」にはどうすればいいのかを――なにしろ三十数年振りに新型バイクに乗ろうというのだから――再学習させてもらっているところ。
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 エアクリーナー(上写真の右上部)は右側に出っ張っているし、エギゾーストパイプ(排気管)+サイレンサー(消音器)も右出し2in1。
 如何にも車体右サイドに拘っていてバランスが悪そうだけど、走っている間それは感じない。
 ただし、空冷なので当然ながら、これまで短時間走らせただけでも、信号待ちでのエンジン排気熱は相当なものだ(この点は、水冷だったイントゥルーダーの有難みをを感じる)。如何にも取って付けたふうな火傷よけのカバー(写真参照)が、少々の熱さぐらいで四の五の言うなというムードを醸し出しつつ、即物的な覆い自体もデザインのアクセントにしているところがなかなか心憎い。
 下の写真が左サイド。飛び出た2本のフレームと(ホイールと同じく)黒塗りの先端が削られたエンジンフィンが特徴。
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 これほどの無骨さにも拘らず、メーター類は丸いデジタル・パネルに収まっている。要するに、このあたりは電子制御。
 最初、「64km」などというデジタル速度表示に――あの「プリウス」を思い出してしまい――抵抗があったが、何ともボディにそぐわないところ、そしてその割り切り方が却って面白くなってきた。
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 当初、早くもペイントが擦れたのか(3000kmの新中古車)と思ってしまったが、ガソリン・タンク上部のロゴマークもちょっとアバンギャルド。
 さて、このバイクは、アメリカン・スタイルとして括られてしまおうが、最早、あの『イージー・ライダー』の世界とは遠く隔たっているのだろうか――。
 バイクに乗ることなんぞに今更何かのメッセージ性を仮託するなんて……最早喜劇にすぎないか。
 けれど、このBOLT、乗ろうとする度に、私をワクワク・ドキドキさせる。
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 [4/5最終]

●3月14日
 ピンクの雲が泳いでいるようで。事務所の窓から。
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●3月17日
 2週間置いてのウォーキングへ。
 まとまって咲く花では筆頭のユキヤナギ。
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 こちらも白い花。
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 公園内で数本だけ伐り残された柳に懸かる月。
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 水面のグラデーション。
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 この時刻になると、歩いている人、走っている人それぞれに対し、より仲間意識が深まる気がする。
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 [3/19最終]














by karansha | 2019-03-17 23:15 | 編集長日記
2019年 03月 10日

■31年目のスズキ・イントゥルーダー750……との別れ

 はや今年も3月中旬に入ってきたが、昨年のことで未だに悔やまれるのが、初年度登録(1989年5月)からちょうど30年目の車検を迎えたスズキ・イントゥルーダー750について、ここで書く機会を逃してしまったこと。
 まあ、そのうち31年目の話でも書けばいいか……と思っていたが、まさかそれが、急展開の別れ話になろうとは。
 2週間程前、偶々立ち寄ったバイク・ショップで、ほとんど期待していないのに「アメリカン・バイクは置いてる?」と訊いたばかりに、ああ、これならイントゥルーダーから乗り換えてもいいかと思えるバイクに、31年目にして初めて出会ってしまった。
 メーカーの試乗車として3000kmを走ってきた新中古車。「日本車のクルーザーならこれしか無いですよ!」とショップ・オーナーいち押し。
 70%程は、もうイントゥルーダーを乗りつぶすか――という想いでいたのが、前のめりの挑戦意識にメタモルフォーゼしていった。
 入れ替えた後のこの1週間は雨天続き、今晩も静かな雨。その一回り大きいバイクについては、もう少し乗り馴れてから書きたい。
 ここでは、バイク・ショップの片隅に置いてきてしまった「あれ」――としか言いようがない。機械に名前を付ける趣味はないし、「我が愛車」と書く資格はもうない――の写真を掲げておきたい。
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 整然としたエンジン・ファン(実はこれ、水冷なので伊達)と磨き甲斐のあるメッキ部分。
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 通算走行距離:50,728km
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 ガソリン・タンクの仰角具合が絶妙。
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[過去の記事]

 [3/14 最終]






by karansha | 2019-03-10 23:12 | 編集長日記